大嫌いなアイツは婚約者!?







「「……えっ!?」」





見事に私のお父さんと将也さんの声が重なる。





私と三上は居づらそうに座ったまま。




室内には変な空気が漂い始めた。






「そうだったのか、悠夜?」


「……お、ぅ」




三上もぎこちなく答える。





「陽菜、そうなのか?」


「う、ん……」







すると大人たちは嬉々とした表情を浮かべるではないか。







「すごいな!クラスメートなのか!知らなかったなぁ!」


「じゃあお互い自己紹介なんていらないじゃないか!」





…なんかテンション上がってる…?