「紹介しよう、私の息子の三上悠夜だよ、陽菜ちゃん」
将也さんが屈託のない笑顔を私に向けていてくれているのも知らずに私は未だ固まっていた。
するとすかさず私のお父さんの声が聞こえる。
「この子が私の娘の吉川陽菜です、悠夜くん」
大人2人が仲良く笑い合ってるのを他所に、私達子供はフリーズ。
「2人とも、さっきからどうした?固まってるじゃないか、そんなに緊張しなくても…」
ガハハハと笑いあう大人。
「あの、将也さん、私達……」
「うん?」
「そ、の…」
これって言ってもいいんだよね!?
「く、クラスメート…なんです」

