大嫌いなアイツは婚約者!?






「ど、どういうことでしょーか…??」




若干片言になりながらも将也さんを見る。




「ふふ、君のお父さんとも話したんだけどね、やっぱり自分達の子をその辺の餓鬼にはやれんって事になって…」




私のお父さんはクスッと笑った。




「自分達の子を婚約者にさせようって事になったんだよ」






こん、やく…しゃ?







「っっええぇえええぇぇえぇええぇ!?」




私は思わずソファーから立ち上がって大人2人を交互に見た。




「もちろん、ふざけてなんかいないよ?色んな事情があって真剣に考えたんだよ」




将也さんはニコッと愛想のいい笑顔を浮かべた。







「じ、事情って…!?」




私はソファーに座り直して将也さんを見る。