「ほら、将也(ショウヤ)、本題だろ?」
「お、そうだったそうだった」
この人は将也と言うらしい。
コホンと咳払いを一つして真剣な顔つきになった。
「…陽菜ちゃんは、今幾つだい?」
「じゅ、十六です」
「そうか、私の息子と同い年だな…」
その人は頷いて、鞄から何かを取り出した。
「ごめんね、先に私の事を知ってもらおう、私は三上将也(ミカミショウヤ)だ、三上グループの社長をしている」
「…三上、グループ…?」
え、も、もしかして、あの…三上グループ!?
私は驚愕の表情を浮かべるとお父さんはニヤッと笑った。
「そうだ、そして君のお父さんとは…まぁ、ライバルであり親友でね」
み、三上グループのしゃ、社長様が私のお父さんとしし、親友…!?

