嘘つきと夏の木漏れ日

「沙紀ちゃんのほっぺたあついよ?」

少し心配そうに高田くんは言った。


「私、体に熱がこもりやすいの」


私は何事もないようにこたえる。


私はうっすらと目を開けて、高田くんに手をのばす。


かたわらに置いてあった本が落ちる。


「あ!!」

私は珍しく大きな声をあげた。


そしてまたまた珍しく、凄まじい早さで飛び起き本を拾い上げる。


危うく高田くんに頭突きをかますところだったが、ギリギリそうはならずにすんだ。