嘘つきと夏の木漏れ日


その言葉に私はパァッと顔を輝かせ言った。

「ほんと!?あ、あのね!なら貸してあげる。今一冊持ってるし。少し女の子っぽいけど読んでみて?本当に素敵な本なの!」


私は早口で言い終えると、詩集とは別に持ってきた本を少し強引に高田くんにわたした。


私はそこまでして我にかえった。


……や、やばい。

本のこととなると熱演してしまうのが私の悪い癖だ。

私はそぉーっと高田くんを見る。

このとき私の顔は青ざめていたに違いない。