すると…後ろから、手が伸びてきて、

一枚のディスクを、男に渡す。

男は摘むように、ディスクを掴むと、

闇に差し込んだ。

すると、再び……始まる。

「あたしを殺して下さい」

少女の言葉。

「え?」

僕のアップが映り、

眼鏡をかけた黒いスーツ姿の男の……レンズが光る。

そして、

眼鏡を人差し指で上げ、

ゆっくりとその指を、前に突き出す。

「犯人は…」

少女の驚く顔。


「お前だ」

俺の顔が映った。





しばしの間の後、

男はため息をつき、


「わかったか?」




「わかるか!」

俺は叫んだ。

「どう見ても、編集してるだろ」


男は肩をすくめると、

「また無駄な時間を過ごすのか……」