空を見上げながらマコのことばかり考えていた。どうすれば俺の気持ち、マコに伝わるかな―――――









◆◆◆


-ピンポーン…-





翌日、意を決して今俺はマコの家の前にいる。

あれから一晩考えた。
考えて考えて………気付いたら外が明るくなってた。ほとんど眠れなかった。




言葉で伝えるだけじゃダメなのか?今までみたいに普通に接してたら不安にさせるだけ?


じゃどうすればいい?






考えた結果、取りあえず自分が出来る事をしようと思った。





-どちら様ですか?-



彬良さんの声。ヤバい、心臓パンクしそう。でもここで負けたら二度とマコと会えない気がした。



「あの……佐藤です」







-ガチャッ-





暫くして不機嫌な顔をした彬良さんが戸の間から顔を出した。




「なんの用だ………って、お前どうしたそれ」





俺を見て目を見開いてる。ちょっとビックリって感じ。

あぁ、そうだろうよ。



「どうしても分かって貰いたくて……」




生半可な気持ちじゃない事を分かって貰う為の手段として選んだ事。



「………真琴!客!」




分かってくれたんだかどうか、マコを呼んでくれた。



「入れば?」



取りあえず玄関先に上がらせて貰う。






「何?お兄ちゃ……………ん」






階段から降りて来たマコ。玄関に立ってる俺に気付いた。



目、赤けぇよ?



泣いたのか?




俺のせい………だろうな。




「アツ君?」

「よっ……」






「どうしたの!?それ………」

「似合わない?」

「ううん……とってもよく似合うけど……」




彬良さんとマコを驚かせた俺の覚悟。



まぁ言ったって大した事じゃあない。



あるとこをちょっぴりいじっただけ。