Bloom ─ブルーム─

こ、告白娘?

そんなあだ名がついちゃったんだ?

確かに、事情を知らない見ず知らずの人達からしたら、告白娘もしくはふられ女子とでも言いたくなるか。

でもそれよりも私が驚いたのは、長谷川大樹が私を“キミ”じゃない呼び方で呼んだ事。

しかも、里花ちゃん、だなんて。

呼んだとしても平澤さんとか、そんな感じかなーなんて思ってた。

「ひみつ。ねー?」

しゃがんだまま、首をかしげ、私を見上げる彼。

甘えるみたいなその仕種が、やっぱり可愛い。

「よし、んじゃ、帰りますか!」

長谷川大樹が立ち上がると、みんな一斉に立ち上がり、がたいのいい人が山本先輩の肩に手を回した。

「は?いやいや、お前ら先に行けって。俺は友里亜ちゃんと2人で……」

山本先輩はその手を慌てて振り払う。

「そんな勝手は許しません。俺らだって友里亜様と話がしたい!」

ギターの人が言った。

みんなで帰るのかな?なんて不思議に思って見ていると、長谷川大樹が私の顔を覗きこんで聞いてきた。

「里花ちゃん、チャリ通?」

「いえ、バスで」

「じゃぁ、2ケツしますかー」

え?

えぇぇ?

どういう意味?

私はとりあえず友里亜が大丈夫そうか見届けたら、1人でバスで帰るつもりだったのに。



なぜか友里亜と一緒に自転車置場まで連れて来られてしまった。