Bloom ─ブルーム─

あーそうだったー!!と頭を抱えたのは、2人。

ギターの人と、長谷川大樹。

「そうか!そうだった!じゃあ、はい千円!まいどー」

友里亜が来るか来ないかで賭けでもしてたのだろうか?そう言ってニコニコして手のひらを出したのは山本先輩だった。

「うおっ?噂をすれば!」

最初に友里亜に気づいたのは、ギターの人。

すぐに振り返って目を丸くした山本先輩は、ベシベシと長谷川大樹の頭を叩いて

「来たぞ、見ろ。まじだぞ」

と、アミダくじの紙をポケットにグシャグシャと詰め込んだ。

「いや、靴箱だからでしょ?」

がたいのいい人がなおも冷静に突っ込む。

「そ、ソーナノ?」

「お前、なに人だよ?」

緊張してるのか片言になった山本先輩を、今度は長谷川大樹がベシッと仕返ししていた。

さっきまで青白い顔をしていた友里亜が、今度は真っ赤になってる。

「あの、朝……約束したので……」

「一緒に帰ってくれんの?いいの?おら見たかお前ら!」

それを見たら、直人は置いといて、山本先輩との恋を応援してもいのかもとも思ってしまう。

山本先輩、もっとツンケンした人かと思ったら、そうでもなさそうだし。