Bloom ─ブルーム─

その日の放課後はあっという間にやってきた。

相変わらず元気のない友里亜と一緒に玄関に向かう。

山本先輩と待ち合わせ場所は決めてないと言うけど、電話をかける勇気も、2年の教室まで行く勇気もないと言うもんだから。

直人の代わりに保護者となった私が責任持って友里亜の付き添いをしなければ。

というか、元はと言えば、私のせいなわけで……。

それを考えると胃が痛くなって、お昼のお弁当は半分くらい残してしまった。

「うぉーっ!よっしゃー!」

「あ?お前、それ何回目?」

「いーんだよ!何回やっても、俺がここって時に当たればいーんだよ」

「つーか、それ間違ってない?」

「マジ?」

1階に降りて廊下を歩いていると、無言で歩く私達と相反する陽気な声が玄関の方から聞こえてきた。

なんとなく、聞き覚えがある。

友里亜と顔を見合わせて小走りで近づいて行くと、私達の靴箱の前で座り込んでアミダくじをしてる男子4人。

アミダくじの上の欄には「友里亜様が」下の部分には「来る、来ない」と 交互に書かれていた。

しかも、何度も繰り返した形跡がある。

「つーか、ここ、靴箱だから来ないわけなくね?」

4人のうち、がたいのいい男子がボソッと呟いた。