Bloom ─ブルーム─

ん?もしかして?

「じゃあ、友里亜の中で答えはもう出てるの?」

「わかんない……けど、今朝玄関で山本先輩が待ち伏せしてくれていて、携帯の番号教えてくれたんだ。

それで、今日一緒に帰ろうって……。私、断れなかった。

なのに、話しかけてくれない直人を見たら、寂しくて。これからもうずっとこんな感じで、前みたいには戻れないのかなって思うとすごくイヤなの」

私の、良かれと思ってしたことが、もしかしたら、友里亜も直人も山本先輩までも巻き込んで、みんなを惑わせる事になってしまったのかもしれない。

もしかしたら、大事な歯車を狂わせてしまったのかも。

これが、私のペースに巻き込んでみんなを焦らせた結果?

私があんな風に直人に告白させなければ……。


苦しそうな友里亜にかける言葉を探すけど、引き出しのどこを探しても、見つからない。

ごめん。

それだけが頭の中をぐるぐる回っていた。

窓の外では、集まった2年の男子が校門の手前で追いかけっこをしている。

早くグラウンド行かないとチャイム鳴っちゃうのに。

長谷川大樹はやっぱりみんなの中心で、つまづいて転んだ後、砂だらけの自分にまた笑っていた。