いまきみが笑ってくれるなら



彼を捕獲したはいいものの
行く当てもお金もなく
適当に車をとめて
仕方なく車の中で過ごした




彼はまたあたしと会えて
相当嬉しかったのか
結婚しよう結婚しようと
あたしに懇願してきた




明日婚姻届とりにいこう?
一緒に市役所に届けだそう?
僕はほんとにきみがいれば
なにもいらないし
学校やめて愛知で働くから
そしたら進級なんて関係ないよ




ほんとに愛してるんだ
きみに会って確信した
きみ以上はこの世の中に存在しない
僕はきみより可愛い人を
見たことがない
いままで僕が人生で出会った
全ての女性の中でダントツに可愛い




そんなことを言い出した彼は
またさらにヒートアップして
結婚してくれるなら
いまから彼女に連絡すると
言ってくれた




とりあえず、連絡させなきゃ
と思っていたあたしは
明日結婚は無理だけど
結婚するから彼女に連絡して




と彼に言った




すると彼は携帯の電源をいれ
もお夜中になり留守電に繋がった
彼女の携帯にメッセージを残した




僕はいま愛知で愛する人と
一緒にいます
進級試験はどうでもいいし
きみ以外にきみ以上に
結婚したい相手が見つかったから
僕はきみとは結婚できません
僕と別れてください
それでは




それだけで電話を切った




もお、衝撃的すぎる内容に
また頭を抱えた




朝起きてこのメッセージを
聞いた彼女はどう思うんだろうか




彼女傷つくよ?




うん、あいつは僕のことが
ほんとに大好きだからね
けど、僕にとってあいつは
女の子ではなくて
ただの家政婦だったんだ
このメッセージを聞いて
あいつは死ぬかもしれないけど
あいつが死のうが生きようが
あいつの命はあいつのもので
それは僕には関係ない




そんなことを平然と言った




そしてまたあたしに
愛してると言った