いまきみが笑ってくれるなら


18時すぎに海についた。
彼がくる前は晴れていたのに
ドライブしている最中に
空は曇りはじめた
そして、風は強くなっていた




海についてしばらく彼と
コンクリートでできた
階段に座って話していたが
テンションが上がったのか
砂浜に降りようと誘って来た




普段はめったに砂浜に
降りようとしないあたし。
海に触りたい訳ではない。
そして、砂まみれになるのは
目に見えていたからだ。



あたしは彼の誘いを断ったが
彼はきていたトレンチコートを
あたしに預けるとそのまま
砂浜に降りて海まで駆け出した。




そして、大きな声で叫ぶ。



I can fly.
I can do it.




ひたすら、何度も何度も
全身の力を振り絞って
海と空に叫んでいた。