あたしの証【完結】

「ど、どうしたの?」


おかまちゃんはおろおろとあたしを覗き込む。


「いや、こんな手料理。久しぶりだから…」


母親はあたしの母親であることを放棄したから、ご飯もあたしの分はなくて。
いつも。


テーブルには。
お金が置いてあって。



それはあたしには十分すぎるぐらいのお金で。
変に利口だったあたしは。


邪魔なあたしを追い出すお金なんだと、気付いていたから。

部屋でコンビニで買った冷たいままのお弁当をかじりながら。
泣いてたことを思い出した。




「手料理って…こんなん手料理の内に入らないわよ」

「でも…おいしい」

「もう!あかりちゃん、夜にはもっとおいしいの食べさせてあげる!」


買い出し行かなくちゃと、おかまちゃんはスキップしながら準備をしている。
そんな様子に何も言わず、ただ黙々とご飯を食べるゆうや。


「あ、あの」


びくびくとゆうやに話しかけると、ゆうやは横目でちらりとあたしを見る。