あたしの証【完結】

だけど、いくら待ってもなつきは手を出して来ない。



不思議に思ったあたしは、ゆっくりと目を開ける。





そして、あたしはなつきの顔を見て凍りついた。



さっきと変わらない冷たい瞳。






だけど。
だけど。








……その瞳からは。




確かに涙が伝っていた。