あたしは加害者だった。
ずっと。
傍観者だと勝手に思っていたあたしは。




ずっとなつおの心を苦しめていた。
今、こうやってなつおと言うことすらなつおを苦しめているのかもしれない。


なつおはあたしに今までどんな仕打ちを受けたかを語った。

それを全て聞くのはとても辛くて。
思わず、耳をふさぎたくなるような内容ばかりだった。


知らなかった。
そんな事。


なつおは…なつおは…ずっと辛かったんだ。





あたしはなんて…勝手だったんだろう。
自分が被害者だと思い込んで。