あたしの証【完結】

「行こうか」


明らかに落胆した様子のなつお。
何で…?
何でそんな辛そうなの…?


「…ごめん」

「…何であかりが謝るんだよ」

「ちょっとびっくりしちゃっただけだから」


なつおは黙って聞いてる。


「あたし、嬉しかったんだ」


そういうのが精一杯。
正直なあたしの気持ちを伝えるのはなんだか怖くって。

嬉しい気持ちしか言えなくて。



だけど。
なつおがこのあたしのストッパーをぶち壊すんだ。




「…………………!!!!」



あたしはなつおに腕を引かれて、抱きしめられる形になっていた。



「……な…なつ…お?」

「静かに…」

「…………」



全身が心臓になったみたいだ。
どくんどくん聞こえる。



「俺」


なつおは一言、一言噛み締めるように囁く。




「俺さ。あかりのこと好きなんだ」

「………」


周りがあたし達のことを横目で見ながら囁きあっていた。


だけど、そんな事。
どうでもいい。