扉を閉めた途端、あたしは耐え切れなくって。 なつきに会うまでずっとずっと涙を流し続けた。 なつきと一緒に暮らし始めてから、あたしはずっと働いてた工場を辞めて【TATTO STUDIO】で働くことにした。 彫ったりはしないけど、片付けとか、書類を書きあげたり。 本当はなつきがあたしを離したくないみたいだった。 でも、その束縛が嬉しくってあたしはさっさと仕事を辞めているんだから。 あたしも相当のバカだろうな。