「………本当に…?」
「うん、本当に。
あたしはなつきを愛すって誓ったの。
なつきがその手で確かに彫ってくれたでしょ…?」
「………うん」
弱々しく返事するなつきは、今までの威圧的な姿とは全然違くって。
優しくあたしの証を撫でてくれた。
さっき終わったばかりだから、直ではまだ触れない。
ラップの上からなぞる。
「……何でこれを入れようと思ったの?」
「そのまんまだって」
「でも、他に好きな男でも出来たらどうしたの?」
「……あたしは絶対なつき以外好きになれないんだって。
痛いほど痛感したの。
なつきだけがあたしを動かしてくれる」
「…わからないじゃんか」
「…わかるの。
他の人を好きになろうとすればするほど、あたしの心はなつきに支配されていったの。
…一種の麻薬だよ、なつき」
「はは…麻薬って。
………っ」
息を飲みながら、なつきが肩を震わせていた。



