「…俺はあかりを探しだして、復讐を開始したんだ。
……だけど」
あたしの頬になつきの手がかかる。
「だけど…俺はやっぱりあかりが好きなんだって。
付き合ってみて、思ってしまったんだ。
それを抑えようと、俺はしほと何回もヤった」
ずきん…
なつきの一言一言があたしの胸を刺した。
「だけど、不安と憤りと、喜びと色々が混じってきて。
段々わけがわからなくなりそうだった。
……だから、俺はあかりと会う前に彫ってもらったタトゥーを見て。
昔を思い出して、再度復讐しようと誓った」
遠い目をするなつきに、少し切なくなった。
「最初の復讐はあかりと付き合って裏切ることだった。
次の復讐は俺の名前を彫って、あかりに一生俺を付きまとわせようとした。
……それが俺の名前。
本当はきちんと入れるつもりだったんだけど、俺がもう限界だったから…。
いつ、振るかも決められなくて。
あの日、あかりから言われた時は。
本当に心臓が止まりそうだった。
だけど。
俺は復讐のためにここまで生きてきた。
だから、それを変えられるわけなくて」
「………うん」
わかってる。
あたしはなつきをいじめから助けなかった加害者だ。



