「俺、中学の時あかりのこと気になってたんだ」
「嘘」
「ほんと。
だけど、俺はいじめられてたし、声をかけることも出来なかったから遠くから見ることしか出来なかった。
運動会の後、写真を買ったり出来たじゃん。
そこにたまたま俺とあかりが写ってさ。
俺はそれを一枚だけ買ったんだよ。
それを生徒手帳に入れて大事に持ってたんだ」
……そんな。
あん時、なつきがあたしを好きだなんて。
これっぽっちも知らなかった。
「まあ、その写真は奴らにびりびりに破られるんだけどね…」
「…」
「その俺にあかりから手紙が入ってた時は夢かと疑った。
〇×公園で待ってます、あかりって短く…。
だから、俺は期待に胸を弾ませながらそこに行った。
だけど……何時間待ってもあかりは来なかった。
警察に補導されそうになったから、仕方なく帰るしかなかった。
…帰りはずっと泣いてたよ。
悔しくって。
あかりにすっぽかされたって」
「そんな、手紙」
「……そっから俺はあかりが憎くて憎くてしょうがなかった。
好きだった反動で、俺はとことん憎んでった。
そして、復讐してやるって決めた。
あかりを惚れさせて、振ってやるって。
それだけ心に決めて」
なつきは冷たい表情で、苦しそうに話す。
よっぽど辛い…過去だったんだ。
プライドをずたずたに切り裂かれてしまったから…。



