「なんなんだよ、まじで」
「え…?」
あたしは思い切り腕を引っ張られて、なつきの腕の中にいた。
なつきの匂い。
心臓の鼓動。
「何で、引っ掻き回すんだよ」
「……なつき…?」
「今日、俺ん家に来い」
「え?」
「来い」
「……」
有無を言わさない雰囲気にあたしは圧倒されて押し黙る。
なつきは後片付けをして、あたしの手を引く。
なつきの家に着くまで何も話さなかった。
あたしは握られた手が熱くって。
状況が理解出来なくって。
まだ夢を見てるみたいだった。
三年ぶりのなつきの家。
あの、散乱した下着を見た部屋。
それを思い出して、あたしは胸が苦しくなる。



