「なつき」
「……何」
「夢が叶って凄いね」
「まあ」
「あたし、なーんもだよ。
三年前と変わらない」
「…」
「ねえ」
「…ん」
「………どうしてメールくれたの?」
「………いつ」
「あたしと別れた後」
「…覚えてない」
「…………嘘」
「………集中するからちょっと黙ってて」
「…はーい」
釈然としないまま、あたしはとりあえず返事をする。
こないだは目を瞑ってたけど、今日は目を開けて顔を横に倒す。
なつきの上半身が見える。
前かがみになってるから、シャツが少しめくれて肌が見えていた。
なつきから見える色鮮やかなタトゥー。
痛みも時間も忘れてあたしはずっとそのタトゥーを見ていた。
「終わり」
「嘘?もう?」
あたしは施術台に座るよう体勢を変えながら。



