「怒った…?」
「……怒ってねーよ」
「よかった」
「少し待ってて」
なつきは部屋の隅の棚の引き出しから紙を一枚と鉛筆を取り出した。
「場所は?」
「…腰」
「………了解」
なつきはその紙にあたしの書いた絵を模写する。
だけど、あたしの書いた絵とは比べ物にならないほど綺麗で。
出来上がりを見て惚けてしまった。
「筋だけ入れるから横になって」
あたしは指示通り横になる。
なつきがあたしのシャツをめくる。
もう、何回もゆうやに入れてもらってるのに、とても緊張した。
なつきがあたしの腰を触って、尋ねてきた。
「ここでいい?」
「うん、任せる」
「…」
そのまま、なつきはあたしに紙を当ててインクを体にうつしていた。
がちゃがちゃと器具を出してきて、準備をする。
「…入れるよ」
「うん」
あたしはゆっくりと目を瞑った。
軽い痛みがあたしを襲う。
チクチクする痛みと、機械の音。
あたしはやっぱり、この瞬間が心地よかった。



