あたしの証【完結】

夜。
九時を回った辺り。
れんが姿を見せた。


変わってない姿。


少し…痩せた…?


あたしは立ち上がったまま、動けずにいた。
れんがいる。
れんって呼ばなきゃ。
れん。


うまく声が出せない。


立ち往生してるあたしにれんが気付く。
光を失った瞳。
あたしはその瞳に心臓が止まりそうになる。



「…あかり」



ああ。
れん。
聞きたかった。
その言葉、その声。




瞬間、あたしはれんに抱きついていた。




「れん…れん…」




それなのに。
れんはいつまで経っても、抱き返してこない。

何の反応もないれんに気付いたあたしはれんを見上げる。

れんは涙で声を出せずにいた。
れんが光を失ったのはあたしが原因…?




「あかり…離れてくれ」