あたしの証【完結】

退院の時、ゆうやとりなさんが笑顔で迎えてくれた。
ガラにもなくゆうやはあたしに小さい花束渡してくれて、それにりなさんと笑った。

退院して、向かったのはれんの部屋ではなくてゆうやの家。
そこにはまとまったあたしの荷物。


そしてあたしは悟ったんだ。

れんはあたしの元から去ったんだと。


あんなにあたしを愛してくれてたのに。
自分が原因で愛しい人が傷付く。

あたしは知ってるから。
その痛み知ってる。


だから。
大丈夫だよって言いたくて。
言いたくて、電話をかけたのにれんの携帯は解約されていた。


それを知らせる機械音を聞いてから、あたしはリビングにいるゆうやに声をかけた。


「ゆうや、れんは…?」


あたしはずっとずっと。
入院中もずっと言えなかった一言をゆうやに向ける。

ゆうやはあたしの肩に触れると

「…咲夜なら忘れた方がいい」

ただ、一言だけ。



何で…?