「な、なに?」
「…ゆうや、本気で心配してたから」
それって?
「あかり、大切にしろっていったじゃねえか!!!」
凄い鈍い音が聞こえたと同時にゆうやの怒声が聞こえる。
その声は今までにないぐらい冷たくて怖い。
静かになったと思うと、ゆうやは病室に戻ってきた。
さっきのぴりぴりした空気を纏いながら。
だけど。
あたしの前に来た途端、雰囲気ががらりと変わる。
「あかり」
「ゆ、うや」
「もう、大丈夫だからあかりはまた寝な?」
「……」
何が大丈夫なんだろう…?
そう、思ったし、れんが心配だったけど。
まだまだ体力が復活していないあたしは、睡魔にはどうも勝てそうにない。
あたしはそこで寝てしまったことを、後々後悔することになる。
なぜかって。
その後、あたしが退院するまで一度もれんが来なかったからだ。



