あたしの証【完結】

それからあたしとれんは平凡な日々を過ごした。
ホストと作業員っていう異色カップル。


たまにれんの仕事場で飲んだりもした。
ゆうやは相変わらず人気みたいだった。
メールも電話もしてない。
りなさんにも久しく会ってない。


だけど。
寂しいなんて甘えてられない。

これはあたしが選んだ道なんだ。



れんはあれから本当に束縛をやめてくれて、毎日あたしといる時はあたしを抱きしめて。
あたしを心の底から愛してくれた。


その愛情を少しずつ返そうと。
本当に。
そう、思ってた。


だけど、いつからかあたしの中にひっかかった部分が大きくなって。


れんを好きだけど、愛してるとは違うんだって。



きっと、あたしもれんも気付いていたのに。
お互い知らないフリをした。


れんはあたしを失うのを極端に恐れた。
あたしはなつきを思い出すのを極端に恐れた。




傷は大きければ大きいほど、また受けるのが怖くて。