「れん」
もう、これ以上れんとはいられない。
あたしはれんとはいられない。
こんな気持ちのまま。
れんといるなんて。
「別れたくなった…?」
先にあたしが言おうとした言葉を言われてぎくりとする。
あたしが否定しないでいると、れんは。
「…俺、別れない」
子供が駄々をこねるみたいにではない。
もう、決めているかのように。
あたしの意思がないように。
別れたくないではない。
別れない。
「俺、あかりしか見えない。
あかりがいたら何もいらない。
だから、俺は別れない。
束縛が嫌なら何もしない。
俺から…離れないって約束したでしょ…?」
泣きそうな顔で言わないで。
あたし、その顔苦手だよ…。
二年前のあたしみたい。
なつきに振られた時のあたしを思い出すの。
だから…
救ってやりたくなるの。
これは同情だって。
偽善だって。
誰か、あたしに言って。
そして、れんに言って。
あたしの口からは言えないよ…。



