「………り」 …… 「…………かり」 誰…? 「あかり?」 ………呼ばれてる? 「まだ寝てんのか」 れん…? ふふっと笑う声がしたと思うと、温かい大きな手であたしの頭を撫でた。 髪を掬う手つきが気持ちいい。 少し覚めかけたあたしの頭も、それによってまた夢の底へと引き戻された。 ずっと撫でて欲しいな。 そんなことをぼんやり考えて、そこで意識が途絶えた。 「…愛してるよ」 だから、れんのその声はあたしの耳には届いてなかった。