いきなりあたしの体を自分からはがすと、さくやさんは隣に座った。
そして、手を握ってきた。
さくやさんのことを見ると、優しい笑顔で。
「俺の、彼女になってくれますか?」
ああ。
もう。
どっちが反則なんだか。
「…………はい」
「今は、まだ手をつなぐだけで我慢するから」
「うん」
「俺、ホストじゃん?
軽く思われるのもやだし、体目当てとか思われたくないし。
だから、まだ手を出さないから」
「そんな風に思ってないよ?」
「いや、俺が気にするの」
「う~?そんなもんなの?」
「うん、だから今はこれだけね」
そう言うと、つなぐ手に力が入る。
あたしも素直に握り返した。



