あたしの証【完結】

「…さくやさん、あたしを信じてくれる?」

それにさくやさんは、眉を顰める。
だけど、静かに頷く。


「これから話すこと嘘だって思わないでね」

「わかった」

「あたし。
今、ゆうやの家に居候してる」

「は!?」


あまりにも単刀直入な言葉に、さくやさんは目をぱっちりと開けてあたしを凝視している。


「でも、ゆうやとはなんもないよ?
あたしもゆうやのこと何とも思ってないし」

「……」

「信じて…」

「………うん」

「もう、一年以上前になるんだけど。
あたし、ゆうやに拾われたの」

「拾われた?」

「うん。
あたし、本当に大好きだった元彼にこっぴどく振られちゃってさ。
それでどうでもよくなってて。
公園で動けなかったあたしをゆうやは拾ってくれた。
元彼から受けた傷もゆうやのお陰で癒えてきたんだ」

「それで、どうしてゆうやさんを好きにならなかったの?」

「何でだろうな、あたしには元彼がいたからかな」

「そんな…いい男だったの?」

「わかんない。
けど、あたしの初めてを全部捧げた相手」

「……」


それを言うと、さくやさんはあたしから視線をずらす。
そんなこと聞きたくないよね。

でも。
あたしを知ってて欲しいから。
それって。
身勝手なのかな…?