あたしの証【完結】

「ほ、んとうですか?」

「うん、まじ最高にうまい、俺もうご飯二杯目だし」

「よかった」


ほっとするあたしに、さくやさんはニコッと笑顔を向ける。


「あかりちゃん、ありがとう」

「こんなんでよければまた作るから」

「えええ、もう、嬉しい」

「でも、さくやさんなら他にも作ってくれる子いるんじゃないの??」

「俺、仕事の客以外の女友達ってキャバ嬢とかばっかだし、全然交流ないんだよねえ」

「さくやさん、料理するの?」

「まーー昔は…かな。何で?」

「え?あ、台所、色々あったから」

「凝り性だからね、好きになったらとことん形から入るかな」


そうだったんだ。
女の子が作りに来てるとかじゃないんだ。

何だ、凄く嬉しいあたしがいる。


「そうなんだ、今はあんましないの?」

「最近は忙しいのもあったし、やっぱり面倒だしね」

「そっか…」

「でも。
あかりちゃんがまた作ってくれるんでしょ?」



満面の笑みであたしを見るさくやさん。



だめだ、眩しくて直視できないよ。


「あ、うん、作る」

しどろもどろに答えるあたしに気付かず、さくやさんはあたしが作ったご飯を綺麗に平らげた。