目的地に近付くにつれて早くなる鼓動。
あまりにもうるさくてドキドキが周りに聞こえてしまいそうな気がした。
目的地に着くと、もうとっくに仕事に向かって、いないはずのさくやさんがいた。
タクシーに近付くと、支払いを済まそうとするあたしを止めるように窓を叩いた。
「おじちゃん、俺払うんで」
そう言いながらあたしに財布をしまわせて、お金を運転手に渡す。
タクシーを降りたあたしは
「さくやさん、ありがとう!」
さくやさんの前に立つと、お辞儀をしながら感謝の言葉を告げた。
「ん。俺こそ、いきなりありがとう」
「仕事行ったのかと思った」
「行こうと思ってたけど…少しでもいいから会いたくて」
「……」
「だから、会えたしもう行くわ」
何も言えないあたしの頭を撫でてから、本当にさくやさんは仕事へ向かった。
その姿が見えなくなるまで立ち尽くす。
あまりにもうるさくてドキドキが周りに聞こえてしまいそうな気がした。
目的地に着くと、もうとっくに仕事に向かって、いないはずのさくやさんがいた。
タクシーに近付くと、支払いを済まそうとするあたしを止めるように窓を叩いた。
「おじちゃん、俺払うんで」
そう言いながらあたしに財布をしまわせて、お金を運転手に渡す。
タクシーを降りたあたしは
「さくやさん、ありがとう!」
さくやさんの前に立つと、お辞儀をしながら感謝の言葉を告げた。
「ん。俺こそ、いきなりありがとう」
「仕事行ったのかと思った」
「行こうと思ってたけど…少しでもいいから会いたくて」
「……」
「だから、会えたしもう行くわ」
何も言えないあたしの頭を撫でてから、本当にさくやさんは仕事へ向かった。
その姿が見えなくなるまで立ち尽くす。



