携帯が震えて、確認すると相手はさくやさんからだった。
【受信:さくやさん
お疲れ~!
あかりちゃん、ご飯食べた?
俺、まじぺこぺこ過ぎて困った(笑)】
これは手料理の話するチャンスかも。
【あたしもまだだよ★
じゃあ、今度さくやさんにご飯作ってあげるー!】
送信っと。
おかしくないかな。
いきなりって感じじゃないかな。
あたしはドキドキしながら、返信を待った。
すると、一分もせずに震える携帯。
それに心臓がはねた。
早っ!
って、え?着信?
慌てて通話ボタンを押して、電話に出る。
「あ、もしもし!」
「もしもし?ちょ、っと。
これって俺に?」
「ええ?俺にって」
「手料理俺に作ってくれんの?」
「うん……迷惑だったかな?」
「ばっ!」
ば?
「馬鹿ーー!そんなわけあるかーーー!!!
むしろ、作ってくれーーーだよ!」
「え?」
「いつ?てか、今からがいい!」
「ちょ、ちょっと待って、今からって仕事は?」
「ああああああ!そうだったーーーー!
なんか、それ聞いたらもう、他の食べる気なくしたーー」
「あははは!何それ」
「じゃ、明日は?」
「え!明日?」
「俺…ん家で作って?」
その言葉にドキンっとした。
「いい、んですか?家に行って」
「24時間オッケーだよ!」
「じゃあ、今から作って待ってようか?」
「………」
「さくやさん?」
「まーじーでーーーーー!」
「わ!」
あまりの大声にあたしは携帯を耳から離す。
通話口からぎゃーぎゃー聞こえる。



