あたしの証【完結】

「りなさん、ありがとう」


あたしの今出来る、精一杯のありがとう。


それを聞いたりなさんは満面の笑みをあたしに向けた。



「あたし、さくやさんのこと真剣に考える」

「男を落とすなら料理よ!」

「そうなの?」

「ゆうやのことも料理で落としたようなもんだからね」

「えええ!!」

「愛のこもった手料理ほど心に沁みるものはないのよ」

「…っ」


あたしは。



初めてここでりなさんの手料理を食べた時。
あったかくて。
おいしくて。
嬉しくて。
優しくて。




涙が出たから。
だから…凄くそれがわかる。



「定番っていったら肉じゃがかしら?」

「あたし、作ったことない」

「教えるからね」

「うん」


それからあたしは仕事に行ったり、さくやさんと会ったり、家にいる時はりなさんに料理を教わった。