「……」 財布に入れていたプリクラを出して、あたしははにかむ。 「彼氏ですか?」 「え?」 「かっこいいですね」 あたしが否定するよりも先に運転手のおじさんがあたしを見て微笑んだ。 そのままあたしは何も言えなくなってしまった。 彼氏。 そう、見えたのかな。 でも。 さくやさんなら。 少し火照った頬に手をやりながら、家に辿り着くまであたしは外を見ていた。