あたしの証【完結】


さくやさんはこの後、同伴があるらしく、ご飯を食べた後別れることにした。



「ちゃんとお家帰るんだよ」

「子供じゃないんだからー!」

「あかりちゃん、可愛いから」

「またまたー」

「本当に。
ね、アドレス教えて」

「あ、うん」



登録されたさくやさんの名前。
それだけで、少しくすぐったい。


それから、さくやさんはタクシーを一台止めて運転手にお金を渡した。
それをあたしが慌てて阻止する。


「いや、お金いいよ」

「ううん、おごらせて。
これで。釣りはいいです」

「…ありがとう」

「いいんだって。
電話もメールもするね」

「待ってるね」

「それじゃ」



そう言いながらさくやさんは笑顔で手を軽く振る。
あたしは運転手に行き先を告げた後、今日の出来事を思い返した。