あたしの証【完結】

「あいつ、母親は昔から俺には冷たかったよ。
ねーちゃんはそれ、知ってて俺に手を出してきた。
汚いだろ?」



うん、うん…汚い。
ゆうや、汚いよ。

声にならないから、あたしは何度もコクコクと頷く。


「そっからは俺は女を遊びとしか見てなかったし。
貢がせるだけ貢がせてポイしたり。
酷いことたくさんしたけど、関係なかった。
どうでもよかったんだよ」

ゆうやの綺麗な顔が歪む。
あたしもゆうやの背中に腕を回した。

これじゃ、どっちが慰めてるんだかわからないね。


「だけど、一年前お前に会ってさ。
なんか、しんねーけど拾ってきた。
本当にあん時はわかんなかったけど。

今はわかるような気がする。
あかりでなきゃダメだったんだよ」


一層、あたしのことを強く抱きしめて

「俺。
あかりに会ってから女も悪いものじゃないって思えたんだ」


そうやって。

ゆうやはいとも簡単にあたしの心を温める。






ゆうや…。