その日はいつもより少し早く仕事は終わって、あたしはバス停の前でぼーっとしていた。


そのバスは工場から駅まで続いていて、バイトの人は大体皆これを使用している。

早く終わったから、皆まだ休憩所で話していたけどあたしはそんな気分じゃなくて。
一人、バス停にいた。


そこに。

一本の鉄の棒が落ちていた。

あたしはそれを拾うと、カバンに閉まった。





それから、帰宅したあたしを笑顔で迎えてくれたりなさんにあたしも笑顔を向ける。
いつも仕事頑張ってるからって、りなさんは朝食を準備してくれていた。

それがあたしには嬉しかった。


あたしが朝食を食べるのを見つめると、りなさんは仕事の準備しなきゃと、衣裳部屋に入っていた。
ゆうやは…きっと寝てる。





あたしは。