あたしの証【完結】

俺の目の前にどしっと座ると、ただ一言。


「……採用」

「…………は?」

「だから、採用」

「え…と、なんか聞いたりしないんすか?」

「特にない。今日から働ける?」

「え、と、はい…じゃなくて」

「何?」

「そんな、簡単なんすか…?」

「…俺があんたを気に入った。
それ以外理由ある?」

「…………」

びっくりして、口が開いたままだ。

正直、なんだこいつって思った。
それでいて…この人には一生勝てねえ。
そう、思った。


「でも……



やる気ないってわかったら即切るから」



にっこりとしてるが、目はあの時の冷たい瞳のまま。
俺はその瞳に恐怖を感じた。