完璧後ろからの不意打ちだったのにも関わらず、いとも簡単にかわされて、勢い余った俺はそのまま前方に倒れた。
悔しさが俺を支配した。
「……ち…くしょ…」
そう、ぽつり呟く。
その男は何も言わず、ただ黙って俺を見下ろした。
「――――…」
それから、静かに俺の横にしゃがみ込むと、胸元から何かを差しだした。
「…やる気あんなら来い」
何も言えない俺はただ黙って下を向いていた。
そいつは俺の横にそれを置いてどっかへ行ってしまった。
置いてったそれは名刺だった。
「……あーるえるえふ…?」
ホストクラブR.L.F……
オーナー???
あいつが…?



