そう思いながらも、橋本くんの背中に体重を預けると、ぐっと立ち上がって校門までおぶってくれた。 「笠本さん、重い。」 「う……ごめんなさい」 その間にこんなやりとりをしつつも、橋本くんの背中はとても暖かった。 すき。橋本くんが。 触れ合うことで、もっともっとそう思ってしまうんだって 今日初めて気が付いた。 触れた唇の熱さを感じながら、私は橋本くんの背中に 好きだって伝えた。