ポンポンと頭を撫でる所がまた、私を落ち着かせた。

言葉は冷たいけれど行動が優しい。

落ちついてきた私は、さっきのことを話し始めた。


「竜介にっ、キスされたの……、

初めては橋本くんがいいって思ってたのにっ……。」


言いたくないことを言った気まずさと

大胆なことを言ってしまった恥ずかしさでうつむくと

橋本くんは言った。


「じゃあ初めては僕だったんだ。」


え？
橋本くん、私の話聞いてない？