日も暮れて来て、「帰ろうか」

と橋本くんが言うと、私の歩幅に合わせて校門を出てくれた。

いつもは先に行ってしまうけれど、今日は一緒に帰れる

なんてニコニコしていると、


しまった……。

教室にお弁当箱を忘れてしまった事に気付いた。

「ごめん橋本くん、忘れ物した……。

先に帰ってて」

あーあ、
せっかくの橋本くんと一緒に帰れたのに


私は教室まで走った。


ガラっと教室をあけると、当然誰もいなくて

机の横に掛けてあったお弁当箱をカバンにしまいこむ。


そしてとぼとぼと下駄箱に向かっていると