すると竜介はすごく驚いた様子で 「はっ……?お前の妄想だろ」 小さくそう言った。 まだ言うか。 「現実だから」 私がそうやって答えてやると 「誰だよ!!」 と私の肩を揺らす。 その顔があまりにも真剣だったからびっくりして 「橋本くん……」 思わず、名前を出してしまった。 「…………。」 すると、竜介は橋本くんを睨みつけ 「俺は認めねーからな」 と言う言葉を残して 教室を飛び出した。