そう、そこにいたのは橋本くんだった。 橋本くんは男の事をすごい形相で睨みつけていて その様子に男は少し、ビビって私を掴む力を弱めた。 「な、何だよ……!」 そうやって言いながらも、まだ私から手を離すことはない。 すると、 「何だよじゃねーよ。 離せ、つってんの」 えっ、ぇえ!!! 今のは本当に橋本くん!? 私がその言葉に驚いてると、男も焦り出し ジリジリとこっちに近づいてくる橋本くんを見て 男はとっさに私の手を離し、逃げ出した。