「お前はそう言うの買わなそーだけどな
女子は喜ぶぞ?」
ふと、笠本さんの喜ぶ顔が浮かんだけれど
すぐに消した。
無理だな。
そんな束縛アイテムを僕が買うなんて
僕のプライド的に許せなかった。
「ふっ、お前の考えてる事は分かるよ
でもな、こいつをうまく使えば束縛ってそんな悪いもんじゃねぇよ」
僕は雑誌のネックレスを見た。
これをうまく使う?
どういう事だ?
「今はいいかもしれないが、
お互い大学やら何やら行って、離れたりするだろ?
そん時にこれ持ってないと彼女不安がるぜ?
そんでその隙をすっ、と男が入ってくんだよ」