「分からないよ……」


たぶん、橋本くんにもバレてる

私がただ、言ってほしいだけって事。


「わがまま。」

んなっ!
私が反抗しようとした瞬間ー



「好きだよ、笠本さん」


ずっと、ずっと待っていた

極上の言葉が返ってきた。


初めて橋本くんが、好きって言葉をくれた。

言ってほしかったその言葉を私に


「好きって、言ってぐれたーあぁ……」


とまりかけてた涙がまた溢れだした。


「うぅ……、橋本くん」


私が涙声で橋本くんを呼ぶと

「なに?」

と首をかしげてくる。


「私も橋本くんが好きっ、大好きっ……」